2024年3月9日土曜日

お財布のファスナー交換!

こんにちは!

靴・バッグの修理、合鍵作成の店doek(ズック)です!!
井荻駅南口、改札を出て斜め右側、環八側道沿いにあるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

営業時間 10時~20時
定休日  水曜日
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住所 〒167-0023東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
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<お知らせ>

3月16日(土)、お休みをいただきます。

ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願いいたします。



さてさて、寒い日が続きます。

先日は漫画家の鳥山明さんのニュースに驚いたら、翌朝には声優のTARAKOさんまで。

私もいつか、かめはめ波が出るんじゃないかと思っていた世代なので、大変ショックでございます。

とはいえ、私、靴修理業界に入って、16年?17年。

今年45歳になります、そもそも年月がたっているなと(苦笑)。

寒いせいか腰痛もひどく、最近は手首痛まで。

いつ死んでもおかしくないなと思いつつ、なんとか健康に気を付けて頑張っていこうと思っております(笑)。

引き続き当店をよろしくお願いいたしますm(__)m。


さて。

そんなわけで、かめはめ波は打てませんでしたが、靴やバッグを直すことが出来ます。

今日ご紹介するのはこちら!!

こちらREDWINGの長財布になりますね。
ブーツのイメージが強いですが、さすがレッドウイング。
革の感じが凄く格好良いです。
こういう感じの、武骨な?格好良いものを持ちたいなと言う思いが若いころありましたが、顔面が着いてこない気がして出来ませんでした(笑)。

さて、こちらが。
こんな感じで、中の小銭入れのファスナーが破れてしまいました。

作りとしてはこんな感じ。
お財布のファスナー交換に関しては、正直なところ出来ない場合も割と多くあります。
革小物に関しては、折り返す部分等、薄くする「漉き」の作業がとてもシビアで、長く使ったものを分解していくと、革自体が破れたり、再度縫い直す際どうしても元通りに整えられなかったりするためになります。

ですが、今回は割としっかり厚めの革で作られているので、作業を進めます。
まずはファスナーを外し、新しいファスナーを同じ長さで作ります。
幸いYKKのファスナーだったので、同じ仕様の物をご用意できました。

で、お財布のファスナーが着いていたところを外し、開いた状態でファスナーを付けます。
財布の形のまま取り付けることが出来ればよいのですが、どうしても小物の場合ミシンが入りきらないので、分解する場合が多いです。
これが、うすーく漉いた革だと、危険な作業になります。

で、もちろんファスナーを縫い付けます。

その後、ほどいた本体も縫い直せば出来上がりですね。
今回はミシン目に関しても、ほぼずれることなく縫うことが出来ましたが、使い込んであまりにも革が柔らかく伸びていたり、擦れて部分的に革が欠けているような際は、縫い目がずれることをご了解いただいて承っております。
出来上がるとこんな感じです。
これでまた、元通り、しっかり使うことが出来るかと思います。



元々の引き手、ファスナーの持ち手の部分の革も、取り付けることが出来ました。



こちらのお修理、4400円。

2週間程度お預かりするかと思ます。


お財布に関しては作業が出来ない場合もございますが、ご相談いただければ、なるべく承る方向で検討いたします。

ちなみに革ジャン等お洋服に関しては、基本お断りで、出来そうな場合のみ受け付けるような形をとっております。

革ジャンに限らず、お洋服は、お洋服のお直し屋さんの方が確実かと思います(笑)。


と言うわけで、革小物に関しても出来る限りお修理を承っております。

お気軽にご相談くださいね!

それでは皆様のご来店、お待ち申し上げております。

2024年3月4日月曜日

スニーカーの靴底が剥がれた!!

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<お知らせ>

3月16日(土)、お休みをいただきます。

ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願いいたします。


さてさて、3月に入っても寒い日が続きますね。

花粉症も、だいぶひどくなってまいりました。

暖かくなって欲しいものの、花粉症は何とかしていただきたい限りです。

新型コロナウイルスの時くらいの勢いで、花粉症の新薬は作れないものなのでしょうか…。

儲かりそうなんですけどね(笑)。



と言うわけで、うっかり目の周りを触ると、痒くてたまらなくなるのを堪えながら今日も元気にお修理のご紹介。.


こちら!


adidasのレザースニーカーになりますね。

思い切りカジュアルなスニーカーも良いですが、レザーになるとやっぱりちょっと落ち着いた雰囲気で良い感じになります。


で、こちらが…


一番下の靴底が浮いてきてしまっております。

剥がれてしまった感じですね、で、こちらお客様がご自身で一度接着しておりました。


一番下を剥がすと…

こんな感じ。

瞬間接着剤を使ってであろう痕跡が残っております。

これ自体は私共の作業には、それほど影響しないので、外にはみ出さない範囲で瞬間接着剤での応急処置は「あり」かと思います。

上の革には着かないよう、くれぐれもお気をつけ下さい。


で。

この接着の作業、靴修理をしていると思うところが色々色々あります。

お客様の認識では、一番下のゴムが剥がれてしまって、応急処置で接着剤で着けたものの、剥がれてしまったので付けて欲しいとの事でした。


こちらのお修理、片足880円で当店では承っております。

これ実は、けっこうお安い設定です。


ですが…

若干の隙間があったので、引っ張ると…


ぺりりりり…っとその上の層が剥がれてしまいます。

これが、ニッパーを使わないと剥がせないかなぁというくらい着いているときは剥がしませんが、手で剥がれるときは不安なので剥がします。


で、ここが剥がれるということは…


はい!

こんな感じで、その上の層も当然剥がれます。

ちなみにこれ片足です!!

上にも書きましたが、基本片足880円となっております。


ただ、こうなることが予想できる場合、また、パーツがやたらと多く、ばらばらになっていくような場合。

そういう際は、最大片足2200円程度いただく場合もございます。

それでも、2200円!

心の中では、上の写真の場合、3回作業するので2640円いただきたいと思っております(苦笑。

とはいえ、両足接着して5000円超えるって、まぁまぁじゃないですか、気持ち的に。

私、その価格を言われたら、修理自体ためらうと思います。

そんな気持ちを踏まえたうえで、片足2200円ですね。



で、この後の作業ですが、基本的には古い接着剤を削り落として、プライマーを塗って乾燥、接着剤を塗って乾燥、温めて圧着。

これを繰り返していきます。


一層目は革が縫い付けられている形になっているので、縫ってある糸を切らないように慎重に、表面を削ります。

こんな感じで、きれいになったら接着剤を塗布。

乾燥。



ヒートガンで温めてソールを圧着していきます。


ハンマーで叩きながらしっかりガッチリ圧着。

3段とも接着出来たら、まとめて圧着機でドスン!!



元々同じ大きさだったとはいえ、こんな感じで圧着するとずれるため、最後は周りを削って仕上げます。



そうすると、こんな感じでパチンときれいに仕上げることが出来ました。


安心感がありますね。


これでまたガシガシ、履いていただけるかと思います。


この接着のお修理、今回の靴に関しては、フラットなパーツが3枚ある感じだったので、まだだいぶ作業性が良いです。

これが立体的な形をした靴底だと、まあまあ、大変になってきます。


例えばこういう感じですね。

カップソールなんて言われる、靴の上側を包み込むような、おわん型をした靴底。

こういうタイプですと、接着面の古い接着剤を落とす作業が、先ほどのフラットなものに比べ時間が倍以上かかったりします。

そして、本体が合成皮革で作られている為、革に比べ着きづらく専用のプライマーを使用してから接着剤を塗ったりします。


そしてそして、最悪なパターンが劣化ですね。

このくらいわかりやすく割れてくれていればお断りします。

劣化しているパーツに関しては接着は出来ません。
これは残念ですが、お客様にどれだけ懇願されても接着は不可です。

で、怖いのが下の写真。

白い部分は問題ないのですが、グレーの部分、表面が割れて来ています。

これ気づかず受付してしまうと、剥がしてからこの部分だけ劣化しているパターンです。

残念ですが、形は保っているものの、これも接着不可です。


それでもと言うことであればパーツ事の交換になりますね。

残念ながら、まったく同じパーツは取寄せることが出来ないため、ロゴやデザインは変わってしまいます。



良くあるのですが、お客様が片足だけ持ってくるパターン。

これも非常に怖いです。

「右足だけ剥がれちゃったんだよね!」と言う感じですね。

気持ちはわかるのですが、片方剥がれると十中八九もう片足も剥がれます。

是非、念のためにも両足お持ちください。



ちなみに今回のお修理、両足で3300円いただいております。

なぜ、4400円でないのかというと、私もここまで剥がれると思わなかったからですね(苦笑。

ただ、どうしても明らかに剥がれている個所だけ接着し、お客様にお渡ししたところで、例えば1か月履いて、違う層が剥がれてきた場合。

やっぱり、「修理に出したのに1ヶ月で剥がれてしまった!!」っていう気持ちになると思うんです。

なので、なるべくご説明して、正直多少お高めに、お見積りをさせていただいております。

そのうえで、極力長く履けるよう修理をするスタイルでお修理させて頂ております。


かなりご説明が長くなりましたが、接着の作業。

実はかなり厄介です。

靴底を全部交換するオールソール交換は、上のようなタイプですと当店では、11000円前後でしょうか。

接着修理場合、今回は3300円。

とはいえ、材料によってはオールソール交換の方が作業時間がだいぶ短かったりします。


そんなこんなでいろいろ書いてしまいましたが、接着の修理、まあまあ、難しいうえに時間がかかります。

その点ご理解いただければ幸いかと思っております。



と言うわけで、なんだかんだ言いながら、他店に比べても比較的お安く、それでいてガッチリ作業できているかと思います。

お気軽にご相談くださいね。


それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!









2024年2月20日火曜日

ロングブーツの内側がボロボロに。直します!

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ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願いいたします。



さて、今日は暖かいですね。

明日からまた寒くなるとか。

三寒四温、春が近づいてきておりますね。

花粉が無ければよい季節かと思うのですが、花粉症持ちにはつらい時期です(笑)。

全然関係ないですが、先日、ブーツで車を運転していたところ、ブレーキを踏んだつもりが、ブーツのコバがアクセルに引っかかってしまい、思い切りエンジンをふかすような状態に。

怖いですね、WESCOのブーツでした。

ゴツイ靴は注意が必要です。

幸い、ブレーキを踏むのがメインだったので、車は前には進みませんでしたが、思いがけず大きな音が出て死ぬかと思います。

皆様、ごつめのブーツで運転をするときは、くれぐれもお気を付けください。



さて。

そんなわけで、しばらく車を運転したくない気持ちを持ちつつ、今日も元気にお修理のご紹介。

こちら!!

ロングブーツになりますね。

私が履いているような、ゴツイ重いブーツではなく、普通のロングブーツになります。

こちらが…


こんな感じで、ブーツの内側、履き口部分10㎝くらいでしょうか。

この部分だけ、合成皮革が使われており、劣化から表面が崩れて来てしまいました。

幸い、合成皮革が使われているのが、履き口部分だけだったので今回はこちらをお修理していきます。

くるぶしより奥の方の場合、修理が出来ないのでご注意ください。

まずは外側の飾りと、履き口周りの縫い目をほどいて、パーツを外してきます。



わかりにくいですが、劣化してしまった合成皮革のパーツが手前に倒れております。

表のアッパーは、牛革なので裏面もきれいなままでした。


そして次は、外したパーツを元に、新しい革を裁断していきます。


今回は同系色の豚革を使用するので、長い目で見て合成皮革のような劣化は無いので安心です。

裁断した革を貼りこむとこんな感じに。

パリッとして見えますが、豚革は割とソフトです。


裏地との境目を縫い付けたら、本体と豚革を縫い付けていきます。

元のミシン目の通りに、なるべくキレイに縫っていきます。

縫い終わったら、はみ出している部分をハサミでカット。

イチギリなんて道具を使う場合もありますが、今回はハサミでチョキチョキします。

後は外した飾り?のパーツを縫い付ければ出来上がりですね。

広げるとこんな感じ。

ファスナーがあるので、広げることが出来ました。


これで問題なく、履いていただくことが出来るかと思います♪
こちらのお修理、5500円いただきました。
作りによって若干お値段は前後いたしますので、ご了解ください。


と言うわけで、まだしばらく履けるであろうロングブーツ。
しまうには少し早い気がいたします。
今シーズン、もちろん来シーズンに向けて、お修理しておくと安心ですね。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!











2024年2月13日火曜日

ferragamoの革靴を塗装する

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さて、気が付いたら2月も半ば。

ブログの更新が滞っております…。

私どもの業界も2月8月は閑散期になるなんて言われるのですが、お陰様で忙しくバタバタさせていただいております。

ありがとうございます。

新型コロナウイルスの流行以降、やはり人の流れが少なからず変わっているのでしょうか。

当店でも思いがけず忙しかったり、例年忙しい時期に凹んでみたり。

もうしばらくは様子を見ないといけないかもしれませんね。

頑張っていきたいと思います。


さて、そんなわけで今日ご紹介するのはこちら。




フェラガモのモンクストラップシューズ。
履きこまれて良い感じになっております。
こちらが…

よく見るとこんな感じでスレがあったり、色にムラがあったりします。

革靴に限らず、革製品全般に言える事なのですが、「長く使うと味が出る」とか、「エイジングを楽しむ」なんて言われ方をします。
これ、私も大いに賛同するのですが、とはいえやっぱり用途や場所によっては理解されにくい場合も。
究極、ワイルドなブーツなどは破れていても格好良かったりします。
ですが、フォーマルな場所で破れた革靴を履くのはやっぱり違いますよね。

そういった点を踏まえて今回の靴を見ると、色むらや塗装の剥げた感じが気になるような…
ベルトを外すとこんな感じで…
完全に色が落ちております。
これは、おそらくですが、少なからず表面を塗装してあり、長く使うことで塗装が剥げてしまったのかと思います。
つま先の方含め、ここまでは剥がれていませんが、同様のことが起こっているのかと思います。

また靴クリームで色を入れようとしても、色が入らずムラ感が消せないとのご相談でした。
表面がつぶれて靴クリームが入りにくくなっているのかと思います。
これ自体は、先ほどの「エイジング」ではないですが、皮革製品を長く使うとツヤが出てくるのと同じような原理ですね。
表面がつぶれて、テカテカになってきます。
そうすると、皮革の栄養クリームなどはやはり染み込みにくくなります。

こちらの靴もそんな状況でしたので、今回はなるべくキレイにするために、全体を塗装し直していきます。

そこでまずは。

アルコールやシンナーを使って、表面の汚れを取りつつ脱脂していきます。
油分が残っていると、塗料が剥がれやすくなってしまうので、全体なるべくしっかり行います。


で、テカテカして、つぶれている個所は、目の細かいサンドペーパーを使ってごく軽く荒らしていきます。
1000番とかの紙やすりを使います。
…あまりこだわりはありません(笑)。
800~1500番くらいで手元にある物を使います。
この下処理をすると、顔料のノリがグッと良くなります。


そして靴底周りや金具には色を付けたくないので、マスキングテープで保護します。



そして調色。
なるべく近い色を作りますが、まったく同じにはならないのでご容赦ください。

そして塗装。

プラモデルなんかを塗る、エアブラシ的なやつですね。
極端に厚塗りにならないように、それでいてちゃんと均一になるように塗装していきます。

で、最後にトップコートを吹き付けすれば出来上がりですね。
こんな感じ。
スッキリきれいに仕上がりました。



こちらのお修理、6600円14日程度お預かりいたしました。

途中にも書きましたが、割と塗装してしまえば何でも綺麗になっちゃったりします。
とはいえ、オイルレザーのような元々油分が多く、ムラ感のあるような靴は適していなかったりします。
其のあたり含めて、顔料で塗装するのが良いのか、染料で染めるのが良いのか、はたまた靴クリームで十分なので、拝見させていただければご案内できるかと思います。
是非お気軽にご相談くださいね。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。











2024年1月15日月曜日

カカトの積み上げが割れてしまったので、ブロックヒール!

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さすがに寒い日が続きますね。

今週末は雪が降るとか降らないとか。

温暖化も困りますが、寒さもほどほどにしていただけると助かります。


さて、そんなわけで、1月も折り返し。

お正月気分どころではないですね。

今日ご紹介するのはこちら!!


ちょっと色が黒でわかりづらいですが、今日も紳士靴ですね。
いわゆるガラスレザーの革靴になります。

カカトがこんな感じですり減ってしまいました。
ちなみに、靴のこの部分、積み上げなんて言います。


赤の部分が「積上げ」黄色の部分が「トップリフト」になります。
トップリフトに関しては「化粧」「ゴム」「リフト」「カカトゴム」等々、呼び方はマチマチですね。
私も特別特定していないので、なんとなくご理解いただければと思います(笑)。

で、今回はトップリフトが擦り減ってしまっていたのですが、よく見ると…

カカト内側の丸を付けた部分、お分かりになりますでしょうか?縦にヒビが入っております。


手刀で入った日々ではありませんが、私でなくては見逃してしまうかもしれません。
…そんなことないですね。
すみません。

よく見ると、後ろ側も。
私でなくては見逃しちゃいます。

これ実は、積上げが所謂プラスチック的な素材で作られております。
底にヒビが入ってしまった状態ですね。

靴の「積上げ」は、実はけっこう素材に種類がございます。
一番?高級とされる「積上げ」はその名の通り、5mm程度の靴底と同じ革を積んで作ってあります。
で、それに近いタイプではMDFのような、繊維?的なものを圧縮して作った板を重ねた、合成の積上げ。
合成ゴムや、スポンジの積上げ。
さらにプラスチックに、薄くスライスした革を巻いたタイプ。
等等々、割と本当にたくさんあります。

で、今回のは、トップリフトを剥がしてみると…

こんな感じで、中もまぁまぁバキバキに割れてしまっておりました。
積上げのヒビに気が付かず、勢いで受付をしたら一大事でした。
その場合は、こっそり積上げも交換して作り直すのですが、実は「積上げ」トップリフトとお値段的には変わらない程度に材料費が高いです(苦笑。
気を付けなくてはいけませんね。

で、今回はと言うと…
事前に積上げ事変えることはご了承いただいているので、全部削り落としました。。

そして今回は、積上げの交換ではなく、20mm程度の厚さのある、ブロックヒールをガツンと取り付けていきます。
ガツン!

こんな感じですね。
ブロックヒールに関しては、「積上げ」と「トップリフト」が一体のパーツになるため、便利な素材となります。
全く積上げておりません(笑)。

で、こんな感じで取り付けた後、周りを削って仕上げます。


これは、周りを削って整えた後、積み上げがある風に、トップリフトがある風に、削って跡を付けております。
仕上がるとこんな感じ。
一段分、トップリフトの個所が、色が違う感じになっているので、違和感が少なく、積み上げを使っている風に仕上がっているかと思います。
REGALの革靴に多い仕様ですね。
機能的には全然必要のない作業ですが、見た目もやはり大切かなと思っております。


底面はこんな感じですね。


こちらのお修理、ブロックヒール、2980円となっております。
ちなみに、積み上げを交換すると、4840円となるのでブロックヒールの方がリーズナブルになります。

と言うわけで、カカトのゴムを交換していきました。
どうしても、靴のカカトに関してはすり減ってしまいます。
逆に擦り減らないと、違和感のすごい歩き方をしているのかなと不安になります。
ちょっと浮いている?とか。
カカトに関してはある程度消耗品とお考えいただくと良いかと思います。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!